焼香する親子ら=15日、和泊町=
和泊町遺族会が設置
【沖永良部】「終戦の日」の15日、和泊町遺族会が同町南洲神社の隣にある招魂社に仮設焼香台を設置した。地域住民らが訪れ、太平洋戦争などで犠牲となった人々の冥福を祈った。
招魂社は1905(明治38)年、南洲神社境内に建立され、日清戦争から太平洋戦争までの戦没者675柱をまつっている。
同町遺族会では、戦争の記憶を語り継いでいこうと、3年前から終戦の日に合わせて仮設焼香台を設置している。
午前9時に焼香台が置かれると、お年寄りや親子連れらが次々と訪れ、手を合わせていた。
祖母と一緒に焼香した武田莉々愛さん(7)は「戦争で人が亡くなるのは悲しい」と話した。
遺族会の大脇克子会長(73)は「遺族会のメンバーも高齢化し、孫の代が活動を引き継いでいる。若い人達に戦争の愚かさを伝えていきたい」と語った。