大澤(徳之島高3年)が3位入賞

全日本高校パワーリフティング選手権大会の59㌔級で第3位・銅メダルに輝いた大澤宝穂選手(徳之島高3年)

59㌔級の3種目のうちベンチプレスは1位(110㌔)をマークした(提供写真)

3種目のうちベンチプレスは1位マーク
全日本高校パワーリフ選手権

 【徳之島】第40回全日本高等学校パワーリフティング選手権大会(全日本高等学校パワーリフティング連盟主催)が14日、埼玉県さいたま市であった。鹿児島県代表で59㌔級に初出場の徳之島高3年生、大澤宝穂(たかほ)選手(17)=徳之島町亀津=が3種目のトータル405㌔を挙上し、第3位(銅メダル)に食い込む活躍をみせた。

 同全日本高校選手権は、同県さいたま市のサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)で開催。都道府県代表の高校生選手ら男女総勢107人(男子53㌔級~93㌔級、女子47㌔級~69㌔級)がエントリー。男子59㌔級には4月の本県大会「66㌔級」で初優勝後、体重をしぼって挑んだ大澤選手を含む19人で競った。

 大澤選手は、スクワット135㌔、べンチプレス110㌔、デッドリフト160㌔のトータル405㌔を挙上。3種目のうちベンチプレスは1位をマーク、初出場で全国ベスト3入りと大健闘した。

 大澤選手のパワーリフとの出会いは亀津中野球部時代、筋力補強のため通い始めた富山トレーニングジム(伊仙町面縄、富山健吾代表)。徳之島高進学後は週3回の同ジム通いのほか、放課後の自主サークルを含め「週6日間のペース」で筋トレに励むなどパワーリフにのめり込んだ。

 「高校1年時からこの全国大会に一度は出たかった。コロナ禍でなかなか試合ができなかったが、3年生になって県大会(優勝)で通用することが分かった。全国大会には順位を上げたくて、体重(階級)を落として挑戦。有名な選手たちといい経験ができた」と満足。将来の目標は「大学進学後に消防士を目指す。(仕事の傍ら)有名な選手になって自分のチームも作ってみたい」と目を輝かせた。

 全日本選手権への躍進に、同ジムトレーナーでもある富山代表(62)は「日ごろから集中した練習を続けており伸びも早い。今後も精進してさらに上を目指してほしい」と祝福した。