奄美市臨時議会

「ほーらしゃ券」発行へ
コロナ対策など補正予算可決

 奄美市議会は17日、臨時会を開き、新型コロナ感染症緊急対策事業を盛り込んだ2022年度一般会計補正予算案(第4号)、同市名瀬朝戸に建設予定の奄美大島食肉センターの工事請負契約締結に関する議案2件の計3議案を可決した。

 補正予算は、新たな歳入歳出に4億5968万2千円を追加。総額321億8706万1千円とした。

 主な歳出は、新型コロナワクチン接種の業務委託料に4545万3千円、プレミアム商品券「ほーらしゃ券」発行事業助成金に2億2400万円、地域自治活動支援事業助成金に2500万円、島外で頑張る学生応援事業助成金に2850万円などを計上した。

 ほーらしゃ券は10万冊の発行を想定し、5千円分の商品券を3千円で販売する。物価高騰対策を兼ねてプレミアム率は66・7%へと引き上げた。10月~1月末までの利用時期を想定し、販売時期や購入限度額などの詳細については実行委員会を通して決めていく。

 島外で頑張る学生応援事業は、島外の大学や大学院、専門学校や高校に通う学生・生徒を対象に前回と同様、1人3万円を支給。申請開始時期は10月を予定している。

 食肉センターの工事請負契約に関する2議案は、建物本体の新築工事を前田・平良特定建設工事共同企業体(代表者・前田建設=奄美市名瀬平田町)が一般競争入札により3億7950万円で落札し締結。生産機器・排水処理機器の設備工事をマトヤ技研工業㈱(鹿児島県曽於市)と随意契約の3億16万8千円で契約した。施設の供用開始は24年4月の見込み。

 このほか議員からは、物価上昇に伴い価格が高騰する肥料や飼料などの上昇分の補助について「専決してでも早めに解決すべき」と求める質問もあった。当局は「内部調整を進めている」と回答。これを受けて安田壮平奄美市長は「9月に定例議会も開く。できるだけ早く考えたい」と述べた。