「一日図書館長」を体験した手々小の東郷千広君と光葉さん兄妹(左は里光館長)=徳之島町立図書館(提供)
鹿児島市からの参加(久永さん、草牟田小)
【徳之島】徳之島町立図書館(里光和恵館長)の児童生徒ら対象の夏休み企画「一日図書館長」の募集が4年ぶりにあった。町内外から読書好きの2組3人が応募し参加。いつもとは逆の立場で、好きな本の貸出しや返却、おすすめの本の選書など図書館業務の裏側も体験した。
夏休みの思い出づくりの提供とも併せた同館独自の読書普及イベントの一つ。新型コロナ対策で3年間は中止し、参加人員を制限して4年ぶりに再開。「一日図書館長」に参加したのは、▽同町立手々小の東郷千広君(6年)と光葉さん(4年)兄妹▽鹿児島市から町内の祖父母宅に帰省中だった同市立草牟田小の久永芽彩さん(6年)の2組3人。
それぞれあった一日図書館長委嘱式で、里光館長は「みなさんが読みたい本を一冊でも多く届けたい。本を読んで心豊かな人生を送ってほしい、との思いで司書も館長も仕事をしています。ふだんは気づかない何かを感じて欲しい」と訓示。それぞれの希望日の午後1時から約3時間ずつ従事。本の貸出し・返却業務、本の分類ラベル貼り、おすすめ本の選書、書架の中から本を見つける作業なども体験した。
感想で、東郷君は「いつも通っている図書館のカウンター業務が特にやりたかった。本の修理や一から本を並べる作業も大変で、図書館の見方が変わりそう。将来の仕事は別に決めているが、老後のセカンドライフで就くのもありかも」。妹の光葉さんは「大変だったが、やりがいがあって楽しかった。将来は司書さんになるのもいいと思いました」。
ほか、夏休み企画「貝がら標本展示会」(同館1階ギャラリー)は25日まで開催中。