奄美の「みき」、夏場に売行最盛期

奄美の「みき」はかご市の夏場の人気商品と満留さん

健康飲料として観光客にも人気 特産品市場・かご市

【鹿児島】県内の特産品を販売する「かごしま特産品市場・かご市」(鹿児島市東千石町)で、奄美の「みき」の売り上げが好調だという。19年から21年の3年間の7、8月の売行ランキングでは、約1400商品中6位と上位に名を連ねた。かごしま特産品研究所研究員の中島秋津子さんは「奄美出身者を中心に根強い人気があり、特に観光客の増える夏場は売り上げが伸びている」と分析する。

かご市は天文館アーケード内にあり、県商工会連合会が運営し、県内全域の特産品を販売している。「みき」は200ミリリットルボトル、500ミリリットルペットボトル、1リットルパックの3種類があるが200ミリリットルが最も人気があるという。「観光客がお試しで飲むのにちょうどいいサイズ」と中島さん。8月中旬時点では供給が間に合わず、棚にないほどの人気ぶりだ。

本土在住の奄美出身者ら特定のリピーターに根強い人気があり、毎月3、400本の売り上げがある。今年7月には倍近い約600本が売れた。中島さんは「天然、自然の材料を使った健康飲料で、夏場の滋養強壮にも役立つ」のも人気の一つなのではと考えている。県商工会の満留玲子・専門経営指導員は「奄美にはまだまだ魅力的な商品がたくさんあり、かご市はそれを多くの人にPRするには良い場所にある。ぜひ奄美の業者も出品を検討してもらえれば」と話していた。