天城町英語サマーキャンプ

ディーノさん(中央)や外国人ALTらと1日〝英語漬け〟活動(写真はカレー作り)=22日、天城町

1日〝英語漬け〟交流
小・中学生11人が挑戦

【徳之島】夏休み恒例の「天城町英語サマーキャンプ」(町教委、町学校教科部会・英語部会共催)が22日、天城小学校を会場にあった。町内の小・中学生ら11人が自主的に参加。外国語指導助手(ALT)ら4人を講師に〝英語漬け〟デイキャンプでホットに交流、英会話コミュニケーション力の向上に努めた。

郷土の自然を生かした英語学習・活動でコミュニケーション能力を育成し、天城町から世界に羽ばたく人材の育成―などを目的に2015年夏から行われている。本来は同町与名間海浜公園(バンガロー)を拠点に1泊2日間の日程だが、新型コロナ禍のため昨夏は中止。今年は、天城小を会場に半日(午前9時~午後4時すぎ)の〝デイキャンプ〟に短縮、2年ぶりの開催に。

同日のメイン講師は妻が天城町2世という縁もあり、昨年から同町児童生徒の学力向上対策「教科セミナー」(町教委主催)の講師にも招へいしている日系イタリア人のディーノ・タンブリーニさん(59)=神戸市在住。ほか、同町ALTのオーガスト・フクロッタジュニアさん(米国出身)とメンドーサ・マグリティーノ・ルイスさん(比国同)、伊仙町同のパシゲルダニエル・ロバートさん(米国同)らも協力した。

活動ではまず日常生活上の決まり事を英語で表現。3グループに分かれての名札づくりや、夏に関するテーマを題材にした英単語学習、屋外(校地)に繰り出しての探検レポート(英語トーク)も。調理室では食材や調理方法も英語で伝えあい昼食のカレー作りにも挑戦。午後はグループトークや英語本の読書会、同感想発表などでも交流した。

積極的に会話を楽しんでいた参加者の1人・里山未来君(天城小6年)は「英語塾に習い始めて3年、会話が通じて良かった。コミュニケーション力をさらに高めて将来は海外を飛び回る仕事をしたい」とニッコリ。

神戸市で英語塾経営や学校派遣講師も務めるディーノさんは「日本(文科省)の英語教育は文法が中心的で、残念ながらしゃべれない方が多い。動詞・形容詞がとても重要で、学校で習う文法と会話力の両立が大事」とも話していた。