緊急対策外来種「アメリカハマグルマ」駆除

国道58号線沿いに植生する緊急対策外来種「アメリカハマグルマ」の駆除作業が実施された(24日、奄美市住用町城)

アメリカハマグルマ

地域美化に一役 住用町・城集落

㈱グリーンテック(且優藏代表取締役)は24日、奄美市住用総合支所・環境省協力の下、同市住用町・城集落を通る国道58号線沿いに植生する緊急対策外来種「アメリカハマグルマ」の駆除作業を実施した。同社社員11人の他、同支所4人、同省2人の計17人が参加。今後、多くの観光客の往来が予想される、同道路沿いの美化に一役を買った。

「アメリカハマグルマ」は、キク科の多年性植物。1970年代に緑化用として沖縄諸島各地に導入されたが、在来植物の生育に影響を与える繁殖力の強さから、緊急対策外来種に選定されている。

同作業は、同集落内の同国道の整備作業にあたった同社が、地域貢献を目的に実施。約1時間の作業で、90リットルのごみ袋12個分のアメリカハマグルマが回収された。

作業時の指導に当たった、同省奄美野生生物保護センター自然保護官補佐・池上温人さんは「アメリカハマグルマの完全な駆除は難しいが、優先順位を付けた継続的な対応が必要」とし「今回のような美化活動は、集落民など多くの方の(自然保護の)意識付けに良い影響を与えるのでは」と話した。