台風想定「情報伝達訓練」実施

災害対策本部を中心に情報伝達訓練を実施した(28日、宇検村役場)

災害対策本部など運用確認 「防災の日」前に宇検村

9月1日の「防災の日」を前に28日、宇検村で台風接近を想定した防災訓練があった。新型コロナウイルス感染拡大を考慮し、避難訓練は行われず、村役場に設置される「災害対策本部」を中心とした情報伝達訓練を実施。村の各担当課長、消防団員らが同役場会議室に集まった他、村内14集落の各区長が避難所の公民館などに参加し、電話報告を実施。災害発生時の情報収集や伝達、共有に向けた各運用方法を確認した。

訓練は、午前7時55分ごろに発表された「台風接近に伴う大雨・強風波浪注意報」により、防災無線で村民に注意喚起を呼び掛ける放送から開始。芦検集落で床下浸水発生、河川氾濫・土砂災害の恐れがあるという想定の下、警戒レベル3の高齢者避難から避難レベル4の全員避難を順次発令。災害警戒本部設置後、災害対策本部設置へと移行した。

また、この日の訓練では、防災無線放送の他、防災ラジオ、エリアメールによる村民への避難指示などを実施。各避難場所の各区長が、携帯電話で村役場に状況を報告。その後、避難終了の確認、気象情報の警戒・警報解除に伴い、避難指示を解除。同9時15分ごろ、訓練は終了した。

防災担当を務める総務課・俊岡秀人主査は「今回の訓練を通し各課長は、災害対策本部内で担当する各部の役割を、再確認できたと思う」とし「災害時に各区長と直接連絡を取り合う総務課も今後、連絡体制の見直しを図りたい」と話した。