徳之島町柑橘生産組合 創立30周年・功労者4人表彰

徳之島町柑橘生産組合創立30周年を記念し、功労者への表彰が行われた(1日=母間・同組合選果場)

タンカン産地形成の貢献を称える

 【徳之島】今年、創立30周年を迎えた徳之島町柑橘生産組合(是枝純一組合長・組合員農家95戸)は1日、同組合の発展に寄与した功労者4人に対する表彰式を、同組合選果場(同町母間)で行った。是枝会長ほか、幸野善治副町長、県・町職員、同組合役員らが出席。同町におけるタンカン産地形成、同組合設立を提唱、栽培技術向上への貢献など、それぞれ功績が称えられた。

 同組合は、町内のタンカン生産農家ら生産者有志が、1992(平成4)年6月に栽培技術の向上、ブランド産地確立を目指し設立。同選果場を設置運営し、個人販売を中心に「徳之島たんかん玉黄金(たまこがね)」統一ブランドでの共販出荷(委託)を実施。また、県が定めた安心・安全基準に沿って生産者自ら改善を図る「かごしまの農林水産物認証制度(K―GAP)」認証も取得している。

 同式は、創立30周年記念式典内で行われる予定だったが、新型コロナウイルスの収束が見られないため同式典を中止。この日行われた、同組合の役員会内で実施された。

 是枝組合長(73)は、受賞者たちに対し「各々立派な功績を残している4人を中心に、タンカン産地形成、共販体制の確立、販路促進のための市場開拓など行ってきた」と感謝の意を伝えた。そして、30周年を迎えた同組合に対しては「先輩方が築いてきたレガシーを引き継ぐ責務がある」と、気持ちを引き締めた。

 組合設立を提唱し、設立後は20年間組合長を務めるなどの功績が称えられ受賞した田袋吉三さん(95)は、「今後も娘と共に、(市場に出ない)B品の再利用に向け活動をしていきたい」と、タンカンに対する更なる意欲を見せた。

 被表彰者は次の通り(敬称略)。

 ▽田袋吉三(95)=母間=▽松本幸雄(88)=山=▽幸元忠久(90)=母間=▽幸健一(78)=亀津=