奄高簿記部が新商品へアイデア

高野さん(左)を前に商品アイデアを発表する奄高簿記部の生徒たち

料理やデザート、菓子など12品
「島とうふ屋」でプレゼン

 奄美市名瀬の奄美高校簿記部生徒らは今年5月から、龍郷町の㈲高野食品が経営する「島とうふ屋」との商品開発に協働で取り組んでいる。31日は、同部1年生の生徒6人が考案したオリジナル商品を同社取締役の高野壮史さんへプレゼン。元気な声で、意図や狙い、商品のポイントを説明した。

 簿記部と島とうふ屋のコラボは昨年度に続いて2回目。6月にアンケート調査で市場動向を分析し、「おいしい、ヘルシー、手軽」をコンセプトに生徒同士でアイデアを出し合い、試作や改良を重ねてきた。

 今回提案した新商品は、「豆腐ようかん」「豆乳を使ったフルーツスムージー」「おからグラノーラ」といった料理やデザート、菓子など12品。調理時間や原価率などの実用性を重視し、商品名や作り方も合わせて提案した。

 龍郷町中勝にある店舗を訪れた生徒4人は、高野さんを前にパワーポイント使ってアイデアを発表した。「よだれ豆腐」では、冷ややっこをベースにネギや韓国のりを乗せてチョレギたれで食べることを提案。「材料費は100円で3分あれば誰でもできる。使う道具も少なく洗い物が減らせる」などとメリットを訴えた。

 枦山優衣奈さんは初めてのプレゼンに戸惑いながらも「若者がたくさん来る店にもしたかった」。プレゼンを受けた高野さんは「自由な発想で面白い。こちらも料理を楽しむという原点に立ち返ることができた」と笑顔だった。

 今後はメニュー化も視野に社内で検討。生徒らはパッケージデザインや広告制作にも取り掛かる。