「奄美大島パッチワーク教室」で本科卒業証書授与式

奄美で3人一緒にライセンスを目指す左から渡辺さん、川端さん、黒田さん、山下さんたち

キルト作家・黒田さんが講師
「3人一緒にライセンス目指して」

 和歌山県を拠点に全国各地で活動を続けている宮崎県出身のキルト作家、黒田街子さんを講師に昨年9月から行われている「奄美大島パッチワーク教室」の「本科卒業証書授与式」がこのほど行われ、ライセンスを目指す3人が同証書を授与した。

 同教室は、黒田さんによる県奄美パークでの大島紬のパッチワーク展後に「奄美で教室を」との声に押されて昨年7月から行われる予定だったもののコロナ禍で延期。ようやく9月から開催され、2カ月ごとに開かれてきた。

 「奄美第1号ライセンスを3人一緒に」と目指す渡辺壽子さん(74)、山下ルミさん(68)、川端幸子さん(67)は、1㍍四方にも及ぶ大作を作れるほど腕に磨きをかけてきた。

 ライセンス取得の講師科までは3年かかるが、川端さんは「コロナ禍で大変な中、奄美に来てくれた黒田先生。初心者でも丁寧に教えてくれた。奄美で学びたいけどと悩んでいる人がいたら、勇気をもって一歩進んで欲しい。教えることを目標に3人で頑張って楽しんでいる」と話した。

 黒田さんは、「隔月しか来られない中、細かいところなど大丈夫かなと思ったが、よく頑張りました。おめでとうございます。本科の卒業証書をもらうのは大変で、3人一緒にライセンスというのがよかった。素晴らしい」と絶賛。

 この日は、他の受講生らと一緒に来年4月末に和歌山で行われる展示会へ出品する大島紬の額のデザインを黒田さんに確認してもらうなど、早速、次の作品作りに目を輝かせていた。