大阪に南国のメロディー響く

出演者全員がステージに上がり「ワイド節」などで盛り上げたライブフィナーレ

奄美・徳之島・沖縄料理「おぼらだれん」
10周年ライブに600人

【関西】大阪府大阪市中央区の奄美・徳之島・沖縄料理店「島空間 おぼらだれん」は4日、同市住之江区のイベント会場「クリエイティブセンター大阪」で開店10周年記念を祝したライブイベントを開催した。奄美群島や沖縄県出身のアーティストら計11組が南国のメロディーを響かせ、約600人が来場したステージを沸かせた。

同店は伊仙町崎原出身の亀山幸男さん(61)が2012年8月に大阪の繁華街・ミナミの一角にオープン。奄美・徳之島・沖縄料理をメインに提供。定期的に奄美・沖縄の出身アーティストによるライブを店内で開催する。

この日のライブには、これまで同店でライブを行ってきたアーティストらが出演。奄美群島からは里朋樹さん・里歩寿さん兄妹と来土さん(奄美大島)、内三千代さん(徳之島)、川畑アキラさん(与論島)らがステージに上がり、シマ唄やオリジナル楽曲で場を盛り上げた。

会場内はライブスペースと屋外の飲食スペースに分けられ、飲食スペースには徳之島の物産品販売ブースも設置。ライブスペースの盛り上がりを中継で飲食スペースにも配信した。両スペースにはハト(指笛)が響き、輪踊りする来場者の姿も見られた。

ライブ終了後に登壇した亀山さんは「お客さまがあって、はじめてアーティストやお店がある。みんなに喜んでいただく、楽しんでいただくということをモットーにしている。これからも多くの方にご縁をいただいて頑張っていきたい。おぼらだれん」と来場者らに感謝の言葉を述べた。

同店でアルバイト勤務経験もあり、シマ唄を披露した里歩寿さん(28)は「島を離れてから、『おぼらだれん』での家族のような絆があったので大阪で頑張れた。自分の家のような存在なのでお祝いの場に参加できてうれしい。これからもみんなが帰る場所としてのお店が続いてほしい」。奄美大島から駆け付け、歩寿さんとともに出演した兄・朋樹さん(32)は「コロナ前以来の大阪でのライブ出演。これまでお世話になっていたお店なので、ステージングで感謝を伝えられたと思う」と語った。