物価高騰対策で商品券販売

商品券事業説明会の参加者ら=5日、知名町フローラル館=

マイナンバーカード所有者には配布 知名町

【沖永良部】知名町は、原油価格や物価の高騰対策として町民に1万円分の商品券を5千円で販売する。さらに、マイナンバーカードの所有者または新規申請者には、商品券1万円分を配布する事業も行う。町内の登録店舗で今月23日から来年1月31日まで利用可能。

商品券は1000円券10枚で1セット。販売対象は8月1日時点で住民登録している人。全町民に1人1セット分の引換証を送付し、今月23日から30日までの期間に同町あしびの郷・ちなホワイエで販売する。売れ残った場合、後日追加販売する予定。

商品券の配布事業は、マイナンバーカードの取得促進が目的。対象は、8月1日時点で町に住所を有し、かつ有効なマイナンバーカードの所有者で、今月14日以降も町に住所を有する人などが条件。商品券の販売期間に合わせて、マイナンバーカードの申請窓口をあしびの郷・ちなホワイエに開設する。

事業費は、商品券販売事業が5966万6千円、商品券配布事業は6266万2千円。発行総数はそれぞれ5640セット。国の地方創生臨時交付金を活用した。

5日、町内事業者向けの説明会を開催し、約50人が参加した。同町役場企画振興課の元栄吉治課長は「二つの事業で1億円を超える経済効果があるだろう。町のマイナンバーカード取得率は46%ほどなので、今後のデジタル化に対応するためにも普及に努めたい」と述べた。

商品券の販売に関する問い合わせは、同町役場企画振興課電話0997(84)3162。商品券の配布は同町役場町民課電話0997(84)3152まで。