認知症理解へパネル展

市役所3階で8日から始まった認知症パネル展

支え合い紹介、安心へ 市役所3階で

世界アルツハイマー月間の取り組みとして県は、今月18~24日までを「認知症を理解し一緒に歩む県民週間」に位置付けている。これに関連し奄美市は市役所3階でのパネル展示を8日からスタートさせた。展示期間は今月いっぱい。認知症への理解を図ると同時に支え合いを紹介、安心して暮らせる街づくりを目指していることを伝えている。

市高齢者福祉課によると、9月の月間に合わせてのパネル展示は3年前から行っており今回で3回目。写真やイラストで分かりやすさを工夫しているパネル(四六判サイズ)は同課職員が作製した。

パネルは計9点展示。理解・判断力、記憶、実行機能などの障がいといった認知症の症状の説明のほか、奄美市で進められている支え合いの取り組みを紹介。専門的な知識・技能を備えたメンバーなどで構成する認知症の人と家族と支援者の会「まーじんま」▽学校などで養成講座を開催し認知症サポーターを育成する「キャラバンメイト」▽配慮した声掛けや見守り方法を学び、認知症の人も安心して生活できる地域を目指した声掛け訓練「はいかい模擬訓練」などの活動内容とともに、誰でも参加でき、ゆらえる場所「認知症カフェ」、支援ボランティア「結いとも」の存在も周知している。

展示場所では「まーじんま介護相談会」も開催。20日(火曜)、21日(水曜)、22日(木曜)の3日間で、時間は午前10時から正午まで。

高齢者福祉課(名瀬地域包括支援センター)の重山沙生さんは「支える人の存在、理解を図りサポーターを育成する勉強会など支え合い体制づくりにより安心して暮らせる街づくりを目指している奄美市の取り組みを知っていただきたい」と語り、パネル展会場への来場を呼び掛けている。