2022年度「安全運転管理者等法定講習会」が行われた(9日、龍郷町・りゅうゆう館)
制度や義務、事故防止策学ぶ
ドライブレコーダー事例紹介も
(一社)鹿児島県安全運転管理協議会主催の2022年度「安全運転管理者等法定講習会」が8、9日両日、龍郷町のりゅうゆう館で行われた。奄美署管内(喜界町除く)の安全運転管理者204人が参加。受講者らは、事業所内の交通事故防止を目的に、各講習で安全管理の方法を学び、管理者の制度や義務、事故防止対策を学んだ。
同管理者講習は、道路交通法に規定された法定講習。一定台数以上の車両を所有する事業所が「安全運転管理者」を選任し、公安委員会へ届け出る必要があり同講習会は、同管理者などに義務付けられている。各事業所の「安全運転管理」の責任者として、車両の点検や運行計画の実施の他、車両使用者への交通安全教育、交通事故防止のための車両整備など、各安全管理・指導が求められる。
講習内容は、▽管内情勢▽県内の交通事故情勢・交通安全対策▽危機管理としての安全運転管理▽JAFのロードサービスから見た安全対策―など7科目。各講話に、同協会員・奄美署員・JAF鹿児島支部職員らが登壇した。
「危機管理としての安全運転管理」には同協議会・岡元浩治事務局長(60)が登壇。元鹿児島県警交通機動隊で隊長を務めた岡元事務局長は、機動隊時代白バイに搭載していたドライブレコーダーによる安全管理の事例を紹介。安全運転の指導方法の一つとして、受講者たちに伝えた。
講習はその他、DVD視聴や質疑応答の時間なども設けられ、午前・午後にわたり、約7時間実施。全科目受講後、講習修了証書が発行された。