離島への公約(マニフェスト)と提言⑩ (保岡宏武衆院議員)

保岡宏武(やすおか・ひろたけ)1973(昭和48)年5月6日、鹿児島県名瀬市(現奄美市)生まれ。大学卒業、民間会社に就職後、帰鹿。父・保岡興治衆院議員公設第一秘書などを経て、2021年の衆院選で初当選。国会対策委員会、農林水産委員会などに所属。自民党奄美振興特別委員会では事務局次長を務める

「挑戦することの大事さ」島の人たちと一緒に

「離島にどう取り組んで、奄美はどうあるべきか」。与野党の壁を越えて、国会議員の離島への「公約」を語っていただくインタビュー企画。第10回は、自民党の保岡宏武衆院議員が登場する。

三代続く関わり。ルーツは『奄美』と強く認識。

「奄美は小学校時代を過ごし、私のルーツ。当選後、延べ30日以上群島へ足を運び、それぞれの島にとって何が本当に必要か、改めて自分の肌に染み込ませている」

世界で一番、挑戦できる島へ。

「総務委員会で初質問の機会をいただき、その際の『再犯防止政策における民官の連携』は党の公約にもなったことは、意義深い。当選後間もない私が国会で仕事を任せていただけるのは、父興治の名前と信用があってこそ。これから島のために1㍉でも先に進み、父に並ぶことを目指したい。来年は『奄美群島振興開発特別措置法』延長の年。奄振は祖父(保岡武久)が手懸け、父の時代に制度整備をした。私もさらなる奄美の発展のため、世界一挑戦できる島となるよう、基盤整備に全力を尽くす。そのためにも、奄美振興特別委員会事務局長に手を上げたい」

民間を行政が好サポートする。その隙間を埋める役割を。

「観光をはじめ、さまざまな分野で民間の知恵と活力は必要。新しい時代の地方創生は、民間が主導する。民と官それぞれの得意な所を生かせるよう、その間に入り役割を果たしたい」

世界自然遺産登録は好機。

「我々には先祖が残してくれた奄美の自然を、さらに良い状態で、未来へつなぐ責任がある。世界自然遺産登録は、観光業充実の契機となる。目に見えないものを大切にする奄美の価値観や文化を基本に、奄美や奄美に暮らす人たちが世界の宝になるよう、心を合わせて取り組みたい。国会では日々『挑戦する』大事さを痛感する。与党唯一の奄美出身国会議員として、フルスイングでこれからも国政に挑む」