徳之島・奄美酒類(株)国税庁事業に選定

大阪「ロハスフェスタ万博」(11月)出展への出発式で、一丸の連携取り組みを確認した=13日、徳之島町・奄美酒類(株)本社

黒糖焼酎PR 大阪「ロハスフェスタ万博」出展へ

【徳之島】黒糖焼酎を販売する奄美酒類(株)(本社・徳之島町亀津、中村功代表取締役)が、国税庁が実施する日本産酒類の消費喚起・販路拡大 事業「Enjoy SAKE プロジェクト」に九州地区から唯一選定された。11月、大阪での一大イベント「ロハスフェスタ万博」に地域間連携で出展することになり「出発式」が13日、同本社であった。

国税庁の同プロジェクトは、コロナ禍などで消費量が大きく減少した酒類業界の状況を踏まえ、日本産酒類の販路拡大・消費喚起への優良なモデル事例を構築、今後の酒類業界全体への有効施策を示すことなどを目的とした公募事業。

奄美酒類では、奄美群島内でしか製造が認められていない特産品「黒糖焼酎」の全国の若年層や女性をターゲットにしたPRも計画。「地域間連携」も掲げ、徳之島で農業生産と障がい者福祉事業を手掛ける合同会社あまみ徳之島絆ファーム(徳之島町母間、佐多はつみ代表)や、天城町商工会(神田浩生会長)、同町行政(商工水産観光課)などとも連携。

全国多数の応募件数の中から、書類審査とプレゼンの第2次審査を経て、「小規模イベント」部門(定額500万円補助)に九州地区から唯一選定されていた。

奄美酒類が、同事業で取り組むテーマは「『はじめまして黒糖焼酎』 南国に旅する気分であなたと乾杯」。環境問題などSDGsもテーマに11月3~5日(午前9時半~午後4時半)、大阪府吹田市千里の万博記念公園東の広場で開かれる「ロハスフェスタ万博」に同社専用ブースを開設。

1日2万人以上の来場者でにぎわう同会場で、世界自然遺産の島、奄美群島・徳之島の同社ブランドの一つ「まぶらってぃ」(県内限定販売商品)を中心にカクテルなど飲み方のアレンジや料理、関連物産などもPRするという。

出発式には社員や連携団体の代表ら約20人が参加。中村社長は「奄美の黒糖焼酎の香りや味、季節にあった飲み方、料理など魅力も発信したい」。あまみ徳之島絆ファームの佐多代表(徳之島町出身、大阪府摂津市在住)も「島の焼酎文化に特に思いがある。徳之島の黒糖焼酎の将来を懸けて、PRのお手伝いをしたい」など決意を述べ協力を求めた。