21年度県スポーツ合宿実績

大島地域、延べ人数・団体2位
県内36%増もピークの4割 コロナ禍、「依然厳しく」

 県はこのほど、2021年度に県内で受け入れた県外からのスポーツキャンプ・合宿の実績をまとめた。県内の延べ人数は、新型コロナウイルスの影響で大きく減少した前年度比で36・5%増の6万2692人だった。前年度からは上向いたが、コロナ禍前、ピークの4割の水準にとどまっている。大島地域の延べ人数は9・1%増の1万5650人、団体数は7団体増の112団体といずれも大隅地域に続く2位だった。

 県スポーツ振興課によると、県内のキャンプ・合宿の延べ人数は前年度比で1万6747人が増加。実人数は4988人増の1万2245人で、平均滞在日数は5・1日。団体数は191団体増の383団体で、1999年の調査開始以降、延べ人数は過去8番目、実人数は9番目、団体数は10番目だった。

 地域別(7地域)の延べ人数は、大隅が前年度比123%増の1万8630人で最も多かった。次いで大島が9・1%増の1万5650人、南薩が69・1%増の9760人と続き、19年度最多だった鹿児島は24・1%増の7918人で4位にとどまった。団体数(前年度比)では、大隅235団体(133団体増)、大島112団体(7団体増)、南薩86団体(38団体増)、北薩61団体(23団体増)と続いた。

 発地別では、九州・沖縄2万24人、関東甲信越1万9140人、近畿6388人と続き、海外からはベネズエラなど4か国518人が訪れた。競技種目別では、サッカー1万9733人、陸上競技1万8760人、野球1万342人と続き、大島地域は、陸上競技1万2786人、野球2606人などとなった。

 市町村別の延べ人数は、鹿屋市が1万27人(構成比16・0%)で最も多かった。奄美市9524人(15・2%)、指宿市5520人(8・8%)、天城町5385人(8・6%)と続き、奄美群島はこのほか、徳之島町727人、知名町14人を受け入れた。

 過去最多だった19年度は、延べ人数16万527人、実人数3万7047人、2168団体が県内を訪れていた。県スポーツ振興課は「コロナ禍前の3~4割にとどまることから、誘致においては依然として厳しい環境だった」とした。