奄美市ふるさと納税

ふるさと納税の新たなポータルサイトにJALとANAの納税サイト導入を発表する安田市長(中央)

返礼品紹介、新たに2サイト
JALとANA、来月3日から

奄美市は21日、10月3日からふるさと納税の返礼品を紹介するポータルサイトに、新たに「JALふるさと納税」「ANAふるさと納税」を導入すると発表した。窓口を増やすことで利便性を向上し、寄付額のアップにつなげたい考え。安田壮平市長は「ふるさと納税を通じてさらに奄美に関心を抱き、ファンを増したい」と話した。

奄美市はこれまで、「ふるなび」「ふるさとチョイス」「楽天」「さとふる」などの計5サイトに掲載。広く周知した効果もあり、2021年度は1万5879人の寄付額は3億1744万円に上っている。

新たなポータルサイトには、大島紬や奄美黒糖焼酎、マンゴーやパパイアなど約300品目の返礼品が並ぶ。寄付者には100円ごとに1マイルなど、額やカードに応じたマイレージも付与される。

奄美市役所で会見した安田市長は「根強い顧客を抱える両社。力を借りて地域の商品開発や観光振興、人材育成などに波及させたい」とあいさつした。日本航空㈱ふるさとアンバサダーの持木絹代さんは「(奄美へ)足を運ぶきっかけづくりを意識したサイト運営を心掛けたい」と抱負。同市プロジェクト推進課へ出向中の全日本空輸㈱の宮田夏弥さんは「一緒に奄美市を盛り上げ、奄美のファン増加に貢献したい」と意気込んだ。

「JALふるさと納税」(運営会社・(株)JALUX)はこれまで約200自治体、「ANAふるさと納税」(同・全日空商事㈱)は661自治体が導入している。両社のマイレージクラブ会員は、JALが約3千万人、ANAが約3700万人となっている。