B&Gインストラクター養成研修

全国から38人が参加し、1カ月間の日程で始まったB&G財団「センター・インストラクター養成研修」=22日、天城町

全国37自治体から38人天城町で初開催 

 【徳之島】公益財団法人B&G財団(東京都港区、前田康吉会長)の「第6回センター・インストラクター養成研修」が22日、北海道から沖縄まで全国23都道府県の37自治体・団体職員など38人が参加して天城町B&G海洋センターで始まった。開催期間は来月22日までの1カ月間。ハードな研修を克服しての「全員修了」を誓い合った。

 同研修事業は、全国のB&G海洋センター・クラブ所在自治体の職員や担当者を対象に、海洋性レクリエーションなど自然体験活動を通じ、青少年の健全育成と地域住民の健康づくり、地域コミュニティの活性化などを担う指導員の養成―などが目的。1976年から4千人超を育成している。

 これまでは沖縄県本部町が会場だったが、今回は施設・設備が整った天城町で初開催。台風14号の影響で日程が2日遅れたが、全国の同センター所在自治体や指定管理団体、財団職員ら合わせ38人(18歳~43歳)が参加した。

 開講式で、同財団の菅原悟志理事長はコロナ禍での第5回研修(今年6月開催、62人中34人修了)にもふれながら、研修生らに「自分のため、そして送り出してくれた地域住民のためにも頑張り、1カ月後は1人も欠けることなく全員で修了式を」と激励。地元の森田弘光天城町長が「厳しい研修の合間には、昨年世界自然遺産に登録された世界に誇れる自然、地域の文化も楽しんで欲しい」と歓迎した。

 研修生を代表、本県・長島町B&G海洋センターの関裕也さん(28)=同町社会教育課主事=が「この恵まれた環境の中、全国から集った仲間たちと切磋琢磨。青少年の健全育成をはじめ地域住民に愛される指導者を目指す」と宣誓。研修生全員の自己紹介スピーチもあった。

 式後早速、各自の水泳技能測定(タイム)を皮切りに研修がスタート。期間中は、専門の講師陣も交互に来島し、関連知識・技術の座学をはじめ、水泳・マリンスポーツ・人工心肺蘇生など実技まで1日8時間のペースで研修が続くという。