「ツーリズムEXPOジャパン」

歌うことで故郷をPRする、シマ唄の牧岡さんとシンガーソングライター・土岐さん


笑顔で群島の魅力をPRするスタッフら「日帰りで離島を往復可能なのか」などの質問も


伝泊の魅力を伝えるスタッフ。左から角田直子さん、田中颯さん、岡村万由子さん

世界最大級の旅の祭典で群島の魅力PR

 【東京】(一社)奄美群島観光物産協会はこのほど、東京都江東区で開催された「ツーリズムEXPOジャパン2022」(公社・日本観光振興協会ほか主催、国土交通省、総務省ほか後援)で、多くの来場者に群島の魅力をPRした。

 ツーリズムEXPOジャパンは、同区有明の東京ビッグサイトを舞台に都道府県から出展者が一堂に会する旅の祭典。今回で8回目、4年ぶりの東京開催となった。旅行会社との商談などがあった22、23日の「業界日」に続き「一般日」として24、25日に広く来場者を迎えたもの。

 同物産協会は、与論島の方言クイズ、奄美大島の砂粒のような貝を使ったアクセサリー作りなど各島の魅力を伝えるワークショップを展開。喜界島は「島ミュージック披露」として同島出身の唄者・牧岡奈美さんと、同島在住のシンガーソングライター・土岐宏大さんが登場。シマ唄と各島関連の歌を熱唱した。

 また、ソーメンを奪い合う奇祭「ソーメンガブー」を実施。歓声を巻き起こしていた。千葉県の50代夫婦は「ゲットしました」と言葉を弾ませ、「喜界島には友人がいますが、奇祭は知りませんでした。今度は訪れてみたい」と話していた。

 同物産協会の榮野知美さんは「動物や観光などの問い合わせの一方、リピーターも多い印象です」と手応えを感じていた。今回の事業は、国交省の「奄美群島振興交付金」による支援を受けている。主催者によれば、会期中15万人の来場者が予定される「世界最大級」の総合観光イベントとなっている。また、一社・ヨロン島観光協会が初出展。星空の専門家が星空ツーリズムを紹介したほか、島を疑似体験できる「バーチャル・ヨロン島ツアー」も行われた。ほかに「伝泊+まーぐん広場」が出展、「島の自然と対話する」というブランドコンセプトを伝えていた。24日は、東京山ゆり会が「八月踊り」を特設ステージで披露、イベントに花を添えていた。