徳之島町2プロジェクト採用

絶滅危惧種の保護にクラウドファンディング協力をアピールする徳之島町職員ら
高岡秀規徳之島町長らと「JALふるさと納税」担当者ら(右3人)

JAL「ふるさとCF」
第1弾にロードキル対策など

【徳之島】日本航空㈱(JAL)と同グループ商社㈱JALXは、ふるさと納税の仕組みを活用し、「次世代応援」や「自然環境保護」を目的とする自治体のさまざまなプロジェクトを直接支援する「JALふるさとクラウドファンディング(CF)」サイトを10月1日に開設する。全国自治体に先駆けた第1弾の寄付対象に、徳之島町の人材育成と自然保護関連の2プロジェクトを採用した。

JALとJALXでは地域の発展や経済活動の活性化―を目的に2020年11月から「JALふるさと納税」ポータルサイトを運営している。その仕組みを活用してステップアップ、自治体のプロジェクトを直接支援することになったもの。

第1弾の白羽の矢が立った徳之島町については、約5年前から「ガバメントCF」型ふるさと納税を活用した「徳之島高校支援」と「アマミノクロウサギ保護」の2プロジェクトを推進してきた。うち、徳之島高プロジェクトに関しては、約1年前からJALとも連携して高校生のキャリア教育に協力。新規の「JALふるさとCF」の第1弾につながった。

第1弾の同町2プロジェクトは、▽「地域に根ざす人材の育成~〝当たり前〟ではない島の魅力を発見しよう~」(寄付募集期間10月1日~来年1月31日、目標金額100万円)と▽「ロードキル(交通死)多発道路を世界で一番アマミノクロウサギにやさしい道路へ」(期間、目標金額同)。

同町企画課(ふるさと思いやり応援推進室)によると、徳之島高では地域に根ざす人材・キャリアの育成を応援する。ロードキル対策では、世界自然遺産の島の大きな課題となっている絶滅危惧種クロウサギなどを輪禍から守るため、車両用減速帯や看板の設置などを検討する。

「JALふるさとクラウドファンディング」https://furusato.jal.co.jp/jgcf/(10月1日サイトオープン)を選択して寄付すると、100円当たり1マイルがたまるほか、プロジェクトによっては返礼品があるという。