龍郷町戸口小、鼓笛隊パレード

地域住民が見守るなか行進する戸口小鼓笛隊

運動会に来てね!
保護者や地域住民見守る

龍郷町の戸口小学校(森智子校長、児童35人)は30日、運動会の開催を知らせる秋の風物詩「鼓笛隊パレード」を行った。沿道で多くの保護者や地域住民が見守るなか、校区内約2㌔のコースを行進し運動会の開催を知らせた。

全児童で構成される鼓笛隊は、先頭で指揮を執るドラムメジャー、福原依里亜さん(5年)を先頭に、4~6年生が楽器隊、3年生がフラッグ隊、1・2年生がボンボン隊となり、「校歌」「聖者の行進」「種おろしゃんせ」の3曲を演奏しながら校区3地区を1時間ほどパレード。各地区の公民館で担当児童がマイク放送で運動会開催を呼び掛けた。

同小の鼓笛隊は1942年に設立。太平洋戦争により一時途切れたが、63年に再編成され、88年には戸口出身の渡伸一郎さんの寄付により本格的な楽器とユニフォームをそろえ、2014年に同じく戸口出身の久保末一さんの寄付により新しい楽器が追加された。

沿道でパレードを見守った、大野邦枝さん(77)は「自分の子や孫の時代から見ている。運動会の時期だと感じる行事。今年は久しぶりに参加できるので楽しみ」と話した。

森校長は「地域の人が気に掛け、いつも温かい声を掛けてくれうれしい。地域の期待に応えられるよう頑張りたい」と語った。

福原さんは「メジャーバトンの練習では肩が痛くなり大変だったが、地域の人たちが楽しんでくれてうれしかった」と笑顔を見せた。

同小の運動会は2日開催予定。3年ぶりに地域住民が参加できる。