「最高の体育祭になった」

色別対抗リレーのアンカーとして、ゴールテープを切った暁さん

奄高定時制 58歳差も連帯感発揮

 県立奄美高校定時制(田中耕一郎校長、生徒30人)は9月30日夜、第53回「体育祭」を同校体育館で行った。屋内開催のため、新型コロナウイルス感染症および熱中症対策に配慮した8競技で、生徒と教職員が参加し熱戦を繰り広げた。

 開会式で田中校長は「多くの人の協力もあり開催できる。一致団結して優勝を目指し、思い出に残る体育祭にして」と呼び掛けた。

 生徒は、15歳から73歳と最大58歳の年齢差があるが、「綱引き」や「長縄跳び」など強い連帯感を発揮。「宅急便リレー」では、田中校長と藤山和樹教頭の対決などもあり、生徒と教職員が一体となり体育祭を盛り上げた。

 最後のプログラムでは、保護者や家族なども参加しての「八月踊り」。全員で大きな輪を作り、息の合った踊りで締めくくられた。

 綱引きや長縄跳びに参加した、重博務さん(2年)は「若い人たちと一緒に汗を流せて楽しい。年齢は内緒で」と照れ笑いを浮かべた。

 生徒会長で白組団長、暁剛太さん(4年・20歳)は「今年はみんなをまとめる立場になり大変なこともあったが、4年間で最高の体育祭になった」と笑顔を見せた。