大島地区9月子牛セリ

平均価格50万7千円まで下落
肥育農家の経営圧迫影響、相場に反映

 JA県経済肉用牛課奄美市駐在は、9月の大島地区小売セリ市結果をまとめ公表した。子牛市況の総平均は前回(今年7月)比6万2239円安の50万7939円となり、大幅に下落した。肥育農家の経営圧迫が影響、子牛相場に顕著に反映され厳しさが続いている。

 今回のセリ市は、9月上旬に発生した台風11号の影響(船舶欠航など)により与論を9日、沖永良部を10~11日に延期、徳之島を1日開催(6・7日分を7日の1日開催)へ変更。さらに喜界が航空機の機材トラブルおよび台風12号の影響で25日に延期するなど日程が大幅に変更となる中での開催となった。

 全体の入場頭数は1742頭(雌762頭、去勢980頭)で、全て売却。平均価格は雌44万9950円(前回比6万6110円安)、去勢55万3028円(同5万4710円安)となった。

 合計平均価格にかかわる市場ごとの順位をみると、奄美大島の53万3792円を筆頭に、与論、沖永良部、徳之島、喜界の順。購買者から見た子牛評価の指標である平均単価で市場を格付けすると、沖永良部の1959円(キロ当たり)を筆頭に、与論1907円、奄美大島1906円、徳之島1786円、喜界1767円の順。セリ日齢にかかわる市場ごとの若齢順位は、喜界261日、沖永良部262日、徳之島264日、奄美大島264日、与論268日の順となっている。

 今回の相場について同駐在は、枝肉相場の低迷や飼料をはじめとする資材の高騰で肥育農家の経営圧迫影響を挙げるとともに、「特に4等級以下になりそうな子牛や枝肉重量の見込めないような子牛(多産牛、血統の古いもの、体高のないもの、発育が停滞しているもの)については引き合いが弱く大きく価格を下げた」と分析。全体的に相場は下落しているが、産歴が若く、発育良好(フレームのしっかりとした牛、前躯=く=・腹袋の充実した牛)は引き合いが強く、高値で取引されているとして「今一度、購買者の求める、欲しい子牛づくりを見つめ直し、高値で取引されるような子牛が多く上場できるよう努めていただきたい」と呼び掛けている。

 今後も資材高騰などの影響が懸念される中、粗飼料の自給率・子牛の商品性・繁殖成績(分娩間隔の短縮・事故率の低下など)の各向上に取り組み経営基盤の強化を求めている。