奄美市で「デジタルの日」イベント

ロボットによる施設案内を楽しむ親子

 

VRやロボ体験にぎわう
e―スポーツやスマホ教室も

 

 奄美市はデジタルの日の2日、同市名瀬の市民交流センターで最新のデジタル技術を体験するイベント「AMAMI・DIGTAL・DAYS2022」を開いた。会場には、VRやロボット、e―スポーツやスマホ教室など、デジタルに関する13プログラムを多彩に展開。ITなどに興味のある親子や家族らが訪れ、未来の技術や先端テクノロジーを体験した。

 最新のテクノロジーにふれ、今後迎えるデジタル社会に関心を高めてもらおうと開催。ドコモビジネスソリューションズや地域科学研究所、シーエルエムラボなど、島内外のITやテクノロジー企業6社が協力した。

 会場には、小型ドローンの飛行やスマートグラスを使った遠隔通信、大画面でレースゲームを競うeスポーツなどの体験ブースが設置。ICタグの自動認識技術(RFID)を使ったナンコ対戦や、奄美の名所を巡るVR動画など、島が題材のコーナーも並び、体験を楽しむ子どもたちでにぎわった。

 NTTコミュニケーションズのブースでは、コロナ禍に活躍できるよう開発された非接触型の院内案内ロボット「temi」を紹介。子どもたちは行きたい施設内の場所をタッチパネルで選択し、音声に従いながらロボットの後をついて歩いた。

 この他、マイナンバーカードの申請やスマートフォンの安全な使用方法を学ぶ大人向けの「スマホ教室」も好評だった。奄美大島5市町村が協働し取り組む遠隔教育システムを活用したオンライン学習「スクー」のブースでは、通信教育に関心を持つ学生が質問する姿もあった。

 企画した市デジタル戦略課の担当者らは「みんなが楽しんでいるのが何より。将来のデジタル社会に備え、ふれることで興味や関心を高めていければ」と話した。