黒糖焼酎に酔い、島出身者らの歌声に酔う

ライブの締めは牧岡奈美さんの三味線で出演者全員参加の六調で。会場も一緒に踊り盛り上がった

オープニングを飾ったシマウタとフラメンコのコラボ

東京で日本一を祝う会

「奄美黒糖焼酎日本一の会」がこのほど、東京都武蔵野市吉祥寺のスターパインズカフェで開かれた。来場者らは黒糖焼酎や島料理に舌鼓を打ちながら、島出身のアーティストらによる音楽やフラメンコを楽しんだ。

主催は吉祥寺で奄美のアンテナショップを開いている手塚一郎さん。4年前にアンテナショップを手がけることがきっかけで奄美を知り、黒糖焼酎の魅力を知ったと言う。その黒糖焼酎が、3年連続で東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)で日本一に輝いている。「黒糖焼酎のブームがきている、黒糖焼酎を広めるなら今でしょう」と動き出した。日本一を祝い、日本一の会を開くことに。

会場には黒糖焼酎のほとんどの銘柄がそろえられ、酒好きにはたまらない一夜となった。ショップで扱っている物産品や、台風の影響で沖縄産となったが、ゴーヤなど採れたての島野菜も用意された。

午後6時から始まった「奄美LIVE」では、牧岡奈美さんの歌う朝花節にフラメンコバイラオールの福山奈穂美さんが踊りをつけ、シマ唄とフラメンコのコラボレーションで幕が開いた。森永あすかさんと藤田晶さんのシマ唄、久永ひとみさんが「スラヨイ黒糖」で盛り上げた。喜界島出身のAKIKO TOGOさんはピアノに乗せて迫力のある歌声でオリジナルソングを。村山辰彦さんはギター一本で島の香りのする歌を披露、盛りだくさんの音楽で来場者らを楽しませた。

ギターとカンテ(歌)に乗せてフラメンコを踊った福山さんはシマ唄とフラメンコには共通するものがあると紹介し、哀愁を帯びたフラメンコの曲と踊りにシマ唄ファンも引き込まれていた。

TOGOさんのファンという萩尾奈保美さん(62)は「嫁が喜界島出身で、今息子夫婦は喜界島に住んでいて、島が身近。お酒もおいしく、今日は楽しかった」と話した。

主催者の手塚さんは「紅さんご」が大のお気に入り。「黒糖焼酎はラム酒なんだよね」と語った