生涯現役、心道館3人躍動

空手道の日本マスターズで活躍した(左から)重山さん、田代さん、太さん

空手道日本マスターズ
73歳重山さん準Vなど「来年も挑戦を」

9月23~25日、岩手県盛岡市で開催された空手道競技「日本スポーツマスターズ2022」(日本スポーツ協会など主催)に県代表として奄美群島から8人が出場し、奄美市内の道場「心道館」(剛柔流)の3人が入賞に輝くなど躍動した。大会結果を報告した3人は「生涯空手。来年も挑戦したい」と生涯現役を誓う。

入賞を果たしたのは、男子形4部(70歳以上)に出場し準優勝に輝いた下方心道館の重山和也さん(73)と、男子組手4部(55~59歳)で3位を獲得した龍誠心道館の太隆幸さん(56)。中央心道館の田代克明さん(63)は男子組手5部(60~64歳)でベスト16入りを果たした後、骨折した足の大事を取って途中棄権したものの、20年連続でマスターズへ出場した功績が評価され、全日本空手道連盟から表彰を受けた。

マスターズ優勝3回、準優勝3回など輝かしい成績を誇り、18歳から半世紀以上にわたって空手道にまい進する重山さんは「(コロナ禍で3年ぶりの大会で)遠ざかっていた分、思うように体が動かなかった」と大会を振り返って悔しがり、次の大会へは「摂生を忘れずモチベーションを高め、(若い選手ら)みんなの応援に応えられるようコツコツと練習に励みたい」と前を向いた。

6回目の挑戦で3位と初入賞を果たした空手歴40年の太さんは、毎年「楽しむ」をテーマに出場。「最後に欲が出た。取り逃がした魚は大きい」と反省しつつも、「次も楽しむことを忘れず挑み、もっと輝くメダルが取れれば」と意欲をみせた。

空手を始め47年の田代さんは、ライバルとの再会を楽しみに2001年大会から欠かさず出場を続ける。「同じ志の仲間と知り合える場。様々な人との出会いを楽しみに、毎年出場していきたい」と笑顔で話した。

マスターズ出場資格は40歳から。3人は「年をとってもやっていける、何歳になっても挑戦できるということを若い人たちには見てほしい」と次の大会を目指す。