包括連携協定締結式 大和村・インフィニティ国際学院

大和村・インフィニティ国際学院包括連携協定締結式が行われた(6日、大和村防災センター)

改修が進められている旧戸円小学校(同、戸円集落)

地域連携型「探求学習」拠点へ

 大和村は6日、民間学校インフィニティ国際学院(大谷真樹学院長、東京)と包括連携協定を結ぶにあたり締結式を村防災センターで行った。式に、伊集院幼村長、大谷学院長他、国直、戸円各集落区長、村職員らが出席。今後、同校の村内の地域資源を生かした「探求学習」が図られる他、同村の地域振興・地域活性化に期待が掛かる。

 同協定は、同校が、同村内に活動拠点を設置し、グローバル時代に求められる国際教養力を備えた人材を育成するとともに、同校の活動及び情報発信力などを活用した地域振興・地域活性化を図ることが目的。

 インフィニティ国際学院は、19年に高等部を開講。今年開校した中等部は、公立高校に在籍しながら通うダブルスクール型の全寮制学校。21年、同協定を締結した北海道上川町と同村の2拠点を中心に今後、第二言語としての英語の習得、ICTを利用した個別授業の他、研修などを通した地域密着型の授業など「探求学習」に力を入れていく。

 同校は、今年8月から改修が始まり、来年1月竣工予定の旧戸円小学校の教室・グラウンドを利用する他、▽国直、戸円などの集落行事への参加▽森林公園・奄美フォレストポリスでの環境学習▽ビーチクリーン―などを行う予定。毎年2カ月間は同村で開校し、時期は、北海道の活動、季節を考慮し決定するとしている。

 伊集院村長は「世界自然遺産登録で注目を集める奄美において、大変インパクトがある取り組み。行政として今後も支援をしていく」と期待を寄せた。