一日署長・瀧さん(台上)の号令で白バイなど各車が奄美署を出発した
11日から始まる全国地域安全運動を前に奄美署(久保田昌二署長)は7日、奄美市名瀬の同署で出発式を開いた。一日署長の名瀬小学校2年・瀧栞愛=かんな=さんの号令に合わせて白バイや青パトがパトロールに出発。子どもや女性、高齢者の被害防止に向け、身近な犯罪へ注意を呼び掛けていく。20日まで。
重点項目は、▽子ども・女性の犯罪被害防止▽うそ電話詐欺(特殊詐欺)の被害防止―の2項目。この日は、安田壮平奄美市長や市職員、地域安全モニター、青パト隊員ら約30人が参加し、功労者表彰やコンクール表彰式も合わせて行った。
管内の子ども・女性へのつきまとい事案は、2020年が27件、21年が37件と微増で推移。久保田署長はあいさつで「(撲滅は)警察だけでは成し得るものではなく、みなさまの協力が不可欠。ながら見守りなどを心掛けながら連携して抑止対策を進めていこう」と呼び掛けた。
最後は、家の戸締りを呼び掛ける絵でポスターコンクール小学校低学年の部で金賞に輝いた一日署長の瀧さんが元気に号令を発令。「ドキドキした」という「出発進行!」の合図でパトカーや青パトが次々と街のパトロールに繰り出した。
期間中は、うそ電話詐欺被害防止キャンペーンや市街地での自転車防犯診断などにも取り組む。
被表彰者は次の通り(敬称略)。
【県防犯功労者表彰】▽個人 高山好和(81)=奄美市名瀬、越間里江(80)=同▽団体 赤徳地域安全パトロール隊
【防犯うちわポスターコンクール(金賞)】▽小学校低学年の部 瀧栞愛(名瀬小2年)▽同高学年の部 前田光惺(小宿小6年)▽中学校の部 重信亮介(龍南中2年)▽高校の部 當田青波(大島高2年)