「複業」アドバイザー3人就任

オンラインで就任式に参加したアドバイザー3人と安田市長

奄美市の課題解決へ
政策効果、SNS、ふるさと納税テーマに

 奄美市は7日、ITベンチャー企業「アナザーワークス」(東京都)との「民間複業人材活用に関する連携協定」に基づく3人の「複業」アドバイザーの登用を決定、同日市役所で就任式が行われた。3人は、これまでの経験などで培った専門的な知識や新しい感性、視点などを生かし、同市の政策効果に関する情報発信やSNS活用、ふるさと納税の3分野について、さまざまな課題解決に取り組む。任期は来年3月末まで。

 アドバイザーに就任したのは、▽政策の進ちょく状況や効果を住民に情報提供するための「政策効果アドバイザー」に、福島県在住で一般社団法人代表の伴場賢一さん(51)▽「SNSマーケティングアドバイザー」に、神奈川県鎌倉市と奄美市名瀬を拠点に活動している矢吹飛鳥さん(41)▽「ふるさと納税のデジタル広告アドバイザー」に、兵庫県尼崎市在住の会社代表、片桐新之介さん(45)―の3人。

 伴場さんは福島県の総合政策審議会審議委員などを歴任。矢吹さんは企業のWEBメディアのプロデュースなどを行っている。片桐さんは、自治体のふるさと納税プロモーションなどを支援する会社を設立。各分野で専門知識を生かして自治体などの支援を行っている。

 就任式には3人がオンラインで参加、自己紹介と抱負を語った。安田壮平市長は「3テーマについて、知見や感性をいかんなく発揮いただき、奄美市の課題に対し、一緒に取り組んでもらいたい」と期待した。

 市は、「複業」したい人と企業や地方自治体をつなぐプラットフォーム「複業クラウド」を展開する同社と8月に連携協定を締結。政策の進ちょく状況や効果を住民に情報提供するための「政策効果アドバイザー」、「SNSマーケティングアドバイザー、ふるさと納税募集のための「デジタル広告アドバイザー」について公募。48人(延べ60人)の応募の中から3人の登用を決定した。

 3人は主にオンラインで業務に当たり、各担当課職員らとともに、同市の課題解決に向け、さまざまな提案を行っていく。