観察の森リニューアルオープン祝う

新しい「森の館」前で5氏がテープカットしてリニューアルオープンを祝った

新「森の館」内の展示室を見学するセレモニー出席者ら。ガイドする川畑力自然観察指導員(右)

龍郷町 名称「国立公園ビジターセンター」冠
関係者集い式典、9日一般開放

 龍郷町長雲峠にある「奄美自然観察の森」(円地内)は、再整備工事が完了したことから新名称となる「奄美群島国立公園ビジターセンター奄美自然観察の森」として9日からリニューアルオープンする。8日、リニューアルオープンを前にセレモニーが新しい「森の館」前で行われ、関係者が集い再整備、新たな出発を祝った。9日から一般開放される。開園時間は午前9時~午後4時。入園料と駐車場利用は無料、新「森の館」内の展示室、園内ガイドは別途料金がかかる。

 リニューアルオープンセレモニーには関係者約40人が出席。最初に龍南中学校吹奏楽部メンバーが2曲演奏した。続いて、鹿児島県の藤本徳昭副知事、奄美群島国立公園管理事務所の阿部愼太郎所長、県大島支庁の新川康枝支庁長、龍郷町の竹田泰典町長、前田豊成議会議長の5氏がテープカットして、9日からのリニューアルオープンを祝った。

 竹田町長は式辞で「環境省をはじめ、国、県の関係者の皆さま、工事関係者の尽力に心より感謝申し上げる。リニューアルオープンに伴い、名称に『奄美群島国立公園ビジターセンター』の冠を銘打った。住用町にオープンした『奄美大島世界遺産センター』と連携したサブ施設として、かけがえのない奄美の自然を未来へ伝える場になるものと期待している」などと述べた。藤本副知事、阿部所長が来賓祝辞を述べた。

 町企画観光課の勝元隆課長が工事経過報告をした後、施工業者(21社)を代表して2社へ感謝状贈呈が行われた。

 続いて出席者は新「森の館」の展示室へ移動。自然観察指導員の川畑力さんがガイドを務め、展示室内を見学した後、園内見学を行った。

 展示室には、春夏秋冬に分けて野鳥、昆虫、ホタル、植物、光るキノコ、ハブなどの写真と説明文が掲示され、アマミノクロウサギ、ツミやルリカケスなど野鳥の剥製が展示されている。

 展示室の利用料金は1人100円、園内ガイド料は1回1人1500円。休憩・飲食スペース、トイレ利用は無料。

 休憩・飲食スペースには野鳥、植物、昆虫などのさまざまな図鑑が置かれており、Wi―Fiを整備した。

 新「森の館」前にバス1台分の駐車スペースがあり、身障者用駐車場2台分、一般駐車場31台分を配置。一般駐車場の一角に携帯用鉄塔が設置された。安木屋場方向の奥側にはバス駐車場とトイレがある。