移動子ども食堂「ヨーティフー」オープン

笑顔でカレーを食べる子どもたち=和泊町国頭=

和泊町 みんなが集まれる場所に
児童やお年寄りら集まる

 【沖永良部】移動子ども食堂「ヨーティフー」が8日、和泊町の国頭生活館で開かれた。校区の児童やお年寄りらが集まり、会話を弾ませながらカレーを味わった。

 子どもたちの居場所を作ろうと、同町在住の逆瀬川逸子さん(72)や瀬川兼代さん(70)ら女性4人が中心となって活動を始めた。移動式の子ども食堂は町内でも初めての取り組みで、毎月第2土曜日に町内の4小学校区のうち1校区で開催する予定。

 食堂名の「ヨーティフー」は、方言で「集まれ」や「こっちにおいで」の意味。地域のみんなで子育てをしていきたいとの思いを込めた。

 オープン初日となったこの日は、ボランティアとして参加した校区の住民らとカレー100食分を用意。運営については、県からアドバイザー1人が来島し、サポートした。

 スポーツ少年団の練習を終えた児童のほか、近くの高齢者施設の利用者らも会場を訪れた。子どもたちはカレーをぺろりと平らげ、元気におかわりしていた。

 舞台では、劇団による人形劇の披露や方言絵本の読み聞かせもあった。

 国頭小5年の船岩優里さん(11)は「みんなと一緒に食べると楽しい」と笑顔。

 ヨーティフーの逆瀬川さんは「子どもたちに食べることの大切さを伝えたり、地域の人が触れ合える機会を作ったり、私たちができることをやっていきたい」と話した。

 問い合わせは瀬川さんまで。電話090―7365―8111。