三太郎線SW調査

期間中、スタッフら市道三太郎線(東仲間出口)で聞き取り調査を行った(資料写真)

利用109台、予約率87% 実証の2台利用は11台、地元枠1台

環境省奄美群島国立公園管理事務所は7日、2022年度シルバーウイーク期間中(9月17日~25日)の「三太郎線周辺の夜間利用ルールに関する実証実験」に伴う利用実態調査(速報値)をまとめ報告した。期間中の利用台数は計109台(1日当たり12・1台)で、平均予約率は87・2%(95台)。同じ時間帯に2台が一緒に通行する「2台利用」は11件(22台)で、住民専用の「地元枠」利用は1台だった。夏季調査との比較では1日当たりの利用台数が約3割落ち込んだものの、台風17号の通過が影響したとみられる。

「ルール守られていたのでは」

環境省奄美群島国立公園管理事務所は7日、2022年度シルバーウイーク期間中(9月17日~25日)の「三太郎線周辺の夜間利用ルールに関する実証実験」に伴う利用実態調査(速報値)をまとめ報告した。期間中の利用台数は計109台(1日当たり12・1台)で、平均予約率は87・2%(95台)。同じ時間帯に2台が一緒に通行する「2台利用」は11件(22台)で、住民専用の「地元枠」利用は1台だった。夏季調査との比較では1日当たりの利用台数が約3割落ち込んだものの、台風17号の通過が影響したとみられる。

実証実験は、島内の観光客が増加傾向にあるなか、ナイトツアーの人気スポット・奄美市住用町の市道三太郎線の夜間の車両交通規制(21年10月導入)について、お盆や年末年始など繁忙期に限り通行台数を緩和しようと検討するもの。想定する導入ルールは、▽予約1枠に車両2台が通行できるよう拡大する▽予約サイトに住用町住民限定の「地元枠」(午後7時前後に1枠)を設ける―で、同夜間利用適正化連絡会議事務局や構成団体らが調査にあたった。

期間中、最も利用が多かったのは24日の24台。23日16台、25日14台と続き、17日が1台と最も少なかった。

予約率は、20日と21日が100%で、22日92・3%(13台中12台)と続き、23日が68・8%(16台中11台)で最少だった。

地元枠の予約は2件あったが1件がキャンセル。2台利用は、24日の4件が最多だった。石原栄間線の利用は24台。スタル俣線の利用は5台が確認された。

同事務所の田口知宏国立公園管理官は「ロードキルもみられず、予約利用者のルールは守られていたのではいか」と評価。今後は回収した利用者アンケートや未予約者の傾向、自然への影響などを分析した上で連絡会議に諮り、導入を協議していく予定となっている。

なお、夏季期間(8月6日~12日)の利用台数は計202台(1日当たり16・8台)で、平均予約率は87・6%(177台)だった。