群島PTA連絡協研修会

事例発表や講演会で交流した奄美群島PTA連絡協議会研修会=18日、天城町防災センター

 

 

 

「奄美のよさを生かし」連携・協働へ
事例発表や講演会
天城町で開催

 

 
 【徳之島】2024年度奄美群島PTA連絡協議会会員等研修会・人権教育ブロック別指導者研修会(同連絡協主催)が18日、天城町防災センターであった。「学校・家庭・地域の連携・協働を生かしたPTA活動の推進~奄美のよさを生かして~」を研究主題にしたPTA活動の現状や課題などの事例発表、人権講演会で研さん交流した。

 群島内の小中高PTA役員や会員、母親会などが一堂に会しPTA活動の充実、家庭の教育力向上などを目的に持ち回りで開催、関係者約200人が出席した。徳之島の小中高生ミュージカルグループ「結シアター手舞(てまい)」一行の演舞で開会した。

 同連絡協の竹山耕平会長は「子どもたちに光が当たり続ける教育環境への充実・改善が共通課題。働き方改革や教育現場の負担軽減もわれわれ保護者はどのような手助けができるかも各学校で尽力を」とも期待。大島教育事務所長(代読)や院田裕一天城町教育長の祝辞に続きPTA功労者を表彰した。

 事例発表には、▽天城町立西阿木名小の﨑村和紗さんが「目指せ!教育・共育・郷育の充実~家庭・学校・地域と共に学び、育ち、楽しむPTA活動~」▽大和村立大和中の小川信さんが「折れない心を育てるいのちの授業」▽徳之島高の森一郎さんが「参加しやすいPTAを目指して(奉仕活動を例に)」をテーマに登壇した。

 うち西阿木名小中の﨑村さんは、児童生徒数21人、P戸数13戸(うち山海留学6戸・特認2戸)の活動は地域ぐるみの「西阿木名地区推進協議会」と合同で諸行事を活発に推進。PTA活動存続のため有名無実化していた「学級長」は廃止。専門部を「総務部」に集約して「家庭教育学級」「子ども育成会」との3本柱にし、役員などは全P戸ローテーションで分担。「奄美の豊かな自然やユイの心を感じられるPTA活動。子どもたちの自己肯定感・自己有用感の高まりも見られた、健全育成にもつながっている」と成果を報告した。

 意見交換に続き、県人権同和対策課・人権研修推進員の常深透氏が「誰もが幸せに生きるために~無意識の思い込みはありませんか?」を演題に講演した。

 ▽表彰(敬称略) 大山英達(所属・知名中PTA)、村山勇樹(同・田皆小同)