JALグループ古仁屋中で 航空・ドローン教室

講師を務めた、黒谷さん(左側)と持木さん


ドローンによる記念撮影(提供写真)

「職業選択の参考にして」

 JALグループのJALとJACは11日、瀬戸内町の古仁屋中学校(岩城靖一郎校長、生徒167人)の3年生55人を対象に、「航空教室・ドローン教室」を行った。生徒らは、副操縦士や客室乗務員、ドローン事業の担当者の講話に耳を傾け、将来の職業選択の幅を広げた。

 JALグループとして初めての「ドローン教室」、瀬戸内町で初めての「航空教室」の開催。同町でドローンを活用した実証実験を行う同グループと、3年連続で職場体験学習が中止となった同校の思いが一致し実現した。

 開催にあたり、JACの上村徹地域連携部長は「話を聞いて1人でも多く航空関係の仕事に興味を持ってくれたらうれしい」。3年の学年主任、西香穂美教諭は「離島の生活に大きく関わる航空業界の話を聞き、世の中を見る目を養い、将来の職業選択の参考にして」と呼び掛けた。

 「航空教室」ではJAC ATR副操縦士の黒谷義夫さんと、客室乗務員でJALふるさとアンバサダー奄美群島担当の持木絹代さんが講師を務め、航空業界を目指したきっかけやパイロット、客室乗務員の仕事内容を紹介。職業に就くために必要な能力の説明などを行い、2人はそろって「語学力など特殊な能力より、コミュニケーション能力や状況認識能力が重要」と話した。

 生徒からは「職業に就くために必要な資格は?」「コロナ禍で大変だったことは?」「異性にもてますか?」など、積極的に質問する姿が見られた。

 「ドローン教室」では、JALデジタルイノベーション本部エアモビリティ創造部、筈見昭夫部長、矢野衣里子アシスタントマネージャーにより、瀬戸内町で行われている実証実験や運送業での活用などの講話が行われ、同部の伊藤栞太=かんた」=さんによるデモフライトおよびドローンによる記念撮影が行われた。終了後にはドローンの周囲に生徒が集まり、伊藤さんにいろいろな質問を投げ掛けた。

 平智慶君は「こんなに大きいドローンは初めて見た。将来はドローンを使って地元に貢献したい」と笑顔を見せた。

 なお15日には古仁屋高校で「ドローン教室およびドローン操作体験」を行う予定。