看護福祉専門学校「戴帽式」

ナースキャップを授かり、決意を新たにした学生たち

37人、ナースキャップ授かる
「患者に合った看護目指す」

奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)看護学科の2022年度「第27回戴帽式」が14日、同市名瀬の奄美文化センターであった。2年生37人がナースキャップを授かり、ナイチンゲール像から灯火=ともしび=を受け取り、「ナイチンゲール誓詞」を唱和、看護の道に進む決意を新たにした。

式は病院実習などに臨む直前に、看護の道を目指すものとしての職業に対する意識を高め、その責任の重さを自覚するため行われる。ナイチンゲールの誕生日を記念した、「看護の日」が制定されている5月に実施しているが、新型コロナウイルス感染症の影響により10月に延期。ホールでの正式な式典は20年以来2年ぶりとなった。

静寂の中、一人ひとり名前を呼ばれた学生が順次登壇。ナースキャップを授かり、ナイチンゲール像の手元の灯火を自身のろうそくに移した。全員の整列後「われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸せのために身を捧げん」とナイチンゲール誓詞を唱和した。

式辞で向井校長は「近年、看護師は重要な役割を担っている。残りの期間も有意義に過ごし、看護師となった暁には社会に貢献することを熱望する」と話した。

戴帽生を代表し、中岡かれんさんは「看護の道を一歩一歩進み成長していく。視野を広く持ち、患者の意見に傾聴し、一人ひとりの要望に合った看護のできる看護師を目指す」と誓いの言葉を述べた。

最初にナースキャップを授かった、塩井勇也さんの両親は「長女の時と2回目の戴帽式だが、長男の姿に感動した。大変な職業を目指す我が子を誇りに思う」と語った。