大野投手 ソフトバンクから4位指名

指名決定の瞬間、塗木哲哉監督(右端)と握手を交わす大野(中央)

大島高から初のプロ野球選手誕生
「応援される投手になる」

 プロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議が20日、東京であり、大島高3年の大野稼頭央投手がソフトバンクから4位指名を受けた。同校出身としては初のプロ野球選手誕生の快挙となった。

 大野は龍郷町の出身で龍南中から同校に進学し、1年秋からエース番号を背負った。県大会では2年春ベスト4、夏ベスト8、秋は鹿児島の離島勢初となる優勝を勝ち取り、九州大会準優勝に貢献した。最速140㌔後半の直球にカーブ、スライダー、チェンジアップなどの多彩な変化球を持ち、1試合10個以上の三振をとれる球威とキレ、スタミナが武器。

 奄美市の同校で同級生らと指名を待っていた大野は「島の人たちに支えられてここまでこれた。その恩返しができるよう、いろんな人から応援される投手になりたい」とプロへの抱負を語っていた。

 指導する塗木哲哉監督は「教え子が目指していたものを評価していただいたことがうれしい。大野が投げるとワクワクすると思ってもらえるような選手になって欲しい」とエールを送っていた。
(政純一郎)