大野投手ソフトバンク4位指名に拍手、胴上げ

大野稼頭央投手の指名が告げられ歓喜する、大島高校野球部員たち(20日午後6時半ごろ、大島高校和親館)

大野投手の会見後、部員たちが胴上げで祝福した(20日、大島高校和親館)

「1軍で投げる姿を」
「試合前のように緊張」

 奄美市名瀬の県立大島高校和親館の特設会場に集まった野球部員たちは、同会場のスクリーンに大きく映し出されたドラフト会議の中継を、会見壇上にいる大野稼頭央投手らとともに、静かに見守っていた。会議が始まり約1時間半が経過した午後6時半ごろ、その時がやって来た。「第4巡選択希望選手、福岡ソフトバンク。大野稼頭央投手」。指名が最後まで告げられる前に「来た」と声を挙げ、ガッツポーズをする選手がいる中、部員たちは会場の片隅に設置された特設席で、喜びをかみ締めるように一斉に拍手した。

 大野投手と共にプレーし主将を務めた、3年・武田涼雅選手は「一緒にプレーした仲間が指名され、すごいと思った。伝統があって強いソフトバンクの1軍で投げる姿を見たい。プロに入ってくれたのは刺激になる。自分も4年後に大学からプロを目指したい」と話した。

 部員たちと中継を見守っていた同部マネジャー、3年・栄桜子さんは「(特設会場となった)和親館に入ってから、手の汗が止まらなかった。初めてのドラフト会議で試合前の時のように緊張した」。大野投手からは会議前に「どこの球団に行きたいなど全然決めてない」と会話したとし「その方が(プロになってからも)頑張れると思う」と話した。そして、大野投手とは幼なじみでもある栄さんは「稼頭央の行くチームを応援すると決めていた。これからは、ソフトバンクを応援します」と笑顔を見せた。