県へき地・小規模校教育優秀校表彰

「県へき地・小規模校教育優秀校」の受賞を伊集院幼村長(右)に報告した大和小学校の新村篤校長(中央)、晨原弘久教育長

村長を表敬訪問、受賞報告 大和小

大和村立大和小学校(新村篤校長、児童22人)は、「鹿児島県へき地・小規模校教育優秀校」に選ばれ、18日に志布志市立田之浦小学校で開かれた「第46回鹿児島県へき地・小規模校教育研究(曽於)大会」全体会で表彰された。同校によると、「2カ年にわたり大島地区研究協力校の指定を受け、拠点校として公開研究会を行った点や、郷土教育を柱とした魅力ある教育活動が展開された点が評価されたものと思われる」としている。21日、新村校長が伊集院幼村長を表敬訪問し、村役場町長室で受賞を報告した。

郷土教育柱に魅力ある教育活動展開

県内6校が受賞、大島地区では大和小1校が受賞。

大和小は▽2020年度から「大和の名を誇りに思う教育」を研究テーマに掲げ、大島地区研究協力校として研究を進めている▽また、大和村内4小学校(大和小、大棚小、名音小、今里小)合同で行っている集合学習を柱に、村内全体で取り組む郷土教育カリキュラム「大和村スタイル」を踏まえた研究・実践に取り組んでいる▽さらに研究の充実を図るために年間5回の研究推進委員会(村内4小学校)を開催し、共通理解をしながら研究を推進している▽22年2月に公開研究会を実施し、研究成果を発表することができた▽今年度も継続して、郷土教育の充実を図るための研究・実践を継続している。

21年11月30日以降の実践・取り組みは▽「Pepperと学ぶ防災教室」、AIロボットを活用▽サトウキビ栽培・収穫体験、黒糖作り体験▽シマ唄鑑賞会▽「大和村の記念紙幣を作ろう」▽郷土素材を活用した道徳科授業▽すももデザート作り体験(すももジュース、すももコンポート作り体験)▽「奄美のわらべ歌・民話」の4校合同集合学習。

受賞報告で伊集院村長は「受賞おめでとうございます。児童は学校で過ごす時間が多い。今後も授業時間をうまくやりくりして郷土教育推進を。受賞を契機に体験活動を継続してほしい」と述べた。

新村校長は「村、村教育委員会などの皆さまに支えられて受賞することができた」などと述べ、感謝した。