徳之島産ピタヤの試食会

パーラー営業部本店フルーツパーラー担当の三浦まゆさんからアレンジレシピの説明を受けながら、参加者らは彩りのきれいなパフェなどを思い思いに写真に収めていた

美食家たちの舌うならせる
新宿高野のカルチャースクールで提供

 【東京】徳之島産ピタヤ(ドラゴンフルーツ)が東京都新宿高野のフルーツカルチャースクールで取り上げられ、試食会に参加した美食家たちの舌をうならせた。

 老舗フルーツ専門店の同店では、教室を通してフルーツの選び方、おいしい味わい方などを提案している。全国のおいしい果実を取り寄せて開かれる同教室は、人気が高い。奄美産のフルーツは2019年から取り上げられており、パッションフルーツなども人気だ。

 試食会が開かれた7日は、生産者の嶺山英二郎さんからピタヤについての詳しい説明と、県大島支庁徳之島事務所農業普及課の能口憲彦さんから徳之島の紹介があり、参加者らはメモをとりながら熱心に聞き入っていた。

 嶺山さんは「徳之島ピタヤ研究会(米山寿八郎会長)」の一員。同会では徳之島の気候風土にあったおいしいピタヤを20年近く研究している。環境によって、味が変わることに着目、徳之島でおいしく育つピタヤを探し続けている。

 この日は、白と赤とピンクの三種類のピタヤを提供、来場者らはそのままでの三種の食べ比べ、スムージー、パフェなどで、なかなか口にすることのできない、完熟のピタヤの甘さを味わった。

 唯一の男性参加者だった小野峻輔さん(30代)は「ドラゴンフルーツが大好きで去年も来た。白が一番好きで、去年のものよりさらにおいしかった」と満足げだった。小早川直子さん(56)は来年から地元愛媛でカフェをオープン予定。東京で見つけた物を紹介していきたいと来店、「おいしいピタヤをお店でも出したい」と目を輝かせていた。

 三種の中でも貴重なピンクのピタヤは熟しすぎると、果肉がゼリー状になるなどの説明を受け、参加者らも興味深げに見入っていた。