『生きる力』『大島高校野球部の軌跡』寄贈

米盛理事長(左)から東條教育長(右)へ『活きる力』『大島高校野球部の軌跡』の2著が手渡された

米盛誠心育成会、公立高校生に

【鹿児島】公益財団法人・米盛誠心育成会(米盛庄一郎理事長)は故・稲盛和夫氏の『活きる力』(プレジデント社)、政純一郎氏(奄美新聞鹿児島支局長)の『大島高校野球部の軌跡』(南方新社)の2著、約300冊を県内の公立高校生に寄贈。20日に県庁でその贈呈式があった。

同財団は1991年に設立。経済的に困窮する優秀な学生への奨学金事業や、産業技術発展に取り組む研究機関や個人への助成事業などに長年取り組んでいる。地域振興や殖産興業に取り組んだ先人を高校生に紹介すべく、図書の寄贈も毎年実施している。今年は先日亡くなった京セラ名誉会長の著書と、今年のセンバツ甲子園に出場した大島高校野球部の活躍をまとめた著書が選ばれた。

贈呈式では米盛理事長から県教育委員会の東條広光教育長に目録が手渡された。米盛理事長は「両書が、次代を担う高校生のチャレンジ精神を奮い立たせ、高い志を持って人生を歩むための羅針盤となることを期待します」とあいさつ。東條教育長は「1人でも多くの高校生が両著を読んで学び、挑戦する志を育んでもらえるように活用していきたい」とお礼を述べていた。