関西名瀬連合会

関西名瀬連合会の創立70周年を記念した総会・敬老会(提供写真)


芸能プログラムの最後を締めくくった六調も大勢の参加者でにぎわった(同)

70周年節目に3年ぶり総会
地元から来賓、シマ唄披露も

 奄美出身者が多い関西地区の郷友会組織・関西名瀬連合会(福元良樹会長)の創立70周年を記念した総会・敬老会がこのほど、兵庫県尼崎市中小企業センターで開かれた。新型コロナウイルス感染症の影響で年1回の総会も見送られてきた中、節目に合わせて3年ぶりに開催。地元から安田壮平奄美市長を始め来賓を迎え、シマ唄など郷土芸能披露もありにぎわった。

 開催会場は500人を収容できるが、感染予防のため席を半分程度にしたところ約200人が参加した。関西名瀬連合会は1953年4月に創立。当初は2千人の会員数を誇ったが高齢化などで減少、現在は千人余りとなっている。

 総会では福元会長があいさつ、「70周年記念総会を迎えることができ、これまで会を支え続けた各先輩方に敬意を表する」と述べ、ふるさと奄美については「来年は復帰70周年の節目の年。世界自然遺産として登録され、日本では五つ目の登録、鹿児島県では屋久島に次ぐ2番目の登録となる。世界に誇る宝となった奄美大島の素晴らしい自然を後世につなげていくためにも当会として支援活動に取り組みたい」との決意を示した。

 会務・会計・会計監査報告後、来賓を代表し山口久義関西奄美会会長、安田市長、西公郎市議会議長らがあいさつ、70周年の節目を祝福した。

 総会後は芸能へ。地元からは前山真吾さんらが駆け付け、シマ唄などを披露。出席はかなわなかったが、朝日中吹奏楽部の全国大会銀賞時の演奏の模様がビデオで映し出された。最後は六調で締めくくった。福元会長は「久しぶりの出身者の集いということもあり、参加者の8~9割とほとんどが最後まで残った。喜びの表情が見られたのは幸い。若い会員がSNSで開催情報を拡散したこともあり、他の郷友会からの参加も見られた。今後は若い人も気軽に参加できるような会にしていきたい」と振り返った。