自衛隊の大型輸送ヘリ(CH-47J)搭乗体験も=29日、徳之島町総合運動公園
体験コーナーもちびっ子ら家族連れの人気を集めた
楽しみながら防災意識
自衛隊・行政・消防が連携
【徳之島】徳之島3町合同防災訓練(3町主催)が29日、徳之島町総合運動公園であった。航空自衛隊・南西航空方面隊(那覇)も連携。防災関係者の災害時空輸を想定した大型ヘリ搭乗体験をはじめ徳之島地区消防組合、各町消防団が連携した防災資機材の展示や体験コーナーを開設。家族連れなど約500人が訪れ防災意識を高め合った。
19年11月の天城町総合運動公園会場いらい3年ぶりの開催に。空自南西航空方面隊をはじめ地区消防組合、各町消防団、役場関係などスタッフ約100人が参加連携。陸上競技場の中央からは、南西航空方面隊の大型輸送ヘリコプター(CH-47J)が、防災関係者らを15人一組で搭乗させ約20分間ずつ計4回、徳之島の東南部をフライトした。
展示ブースでは消防・救急車両の展示や試乗体験、火災現場想定した煙ハウス体験、AED(自動体外式除細動器)体験、消防士の訓練体験などのコーナーも設置された。
同園地内の室内練習場では、自衛隊音楽隊唯一のジャズオーケストラ・南西航空音楽隊の演奏会も。町内外から家族連れなど住民たちが楽しみながら防災意識を高めた。
空自・大型輸送ヘリに初搭乗体験した樟南二高工業科3年生の原正樹さん(17)は「機内が揺れてちょっと不安だったが、窓から小さく見えた徳之島の風景はとても美しかった。(避難輸送の)お世話になることはないと思うが、関係者の皆さんには頑張って欲しい」と話していた。