笠利埼灯台一般公開

普段は未公開の灯台最上部の「灯器」を見学した来場者たち(30日、奄美市・笠利埼灯台)

 

 

眺望楽しみ、業務を理解
奄美海保

 

 11月1日の灯台記念日に合わせ奄美海上保安部は30日、奄美市笠利町の笠利埼灯台を一般公開した。地元住民、観光客など120人が来場。曇りに覆われながらも青空が見られ、参加者たちは灯台最上部で、眼前に広がる海上の景色を堪能した。

 笠利埼灯台は、奄美大島北部沖合・喜界島間の海峡を航行する船舶の「道しるべ」となる奄美最北端にある航路標識。1962年3月に初点灯し、今年60周年を迎えた。

 この日は、最上部を公開するとともに、灯台内では、同保安部所管標識全35基の各パネルを展示。また、海上保安庁の各業務内容を紹介する映像を流す他、ペーパークラフトコーナーなどが設置された。  

 灯台の入り口にあたる海岸沿い道路では、来場者へ記念缶バッジ、クリアファイルなどが手渡される他、制服試着コーナーも用意。家族連れを中心とした来場者たちは、眺望、各企画を楽しみながら、海上保安業務への理解を深めた様子だった。

 同市笠利町の山本勇さん(50)は妻・久美さん(44)、息子の歩ちゃん(6)らと「毎年家族で楽しみにしている1年に一度のイベント」として参加。成長記録にと、毎年制服を試着し、写真撮影をしているという歩ちゃんは「(灯台最上部から)遠くが良く見え、海がきれいだった」と笑顔を見せた。