民謡民舞全国大会

青年部で堂々の5位に笑顔の指宿桃子さん

 

 

奄美代表として「まんこい」を熱唱する福山幸司さん。左奥はお囃子の平久美さん

 

指宿さん5位、福山さん7位
奄美勢健闘

 

 【東京】民謡日本一を競う「2022年度民謡民舞全国大会」(公益財団法人日本民謡協会主催)が10月27日から30日まで、神奈川県川崎市の「カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)」で開催された。最終日、青年部で指宿桃子さんが5位、内閣総理大臣賞争奪戦では、福山幸司さんが7位に入賞した。ほか優秀賞に選ばれるなど奄美勢は奮闘した。

 全国から参戦した精鋭、35人の中で堂々の5位にも「うれしさ、悔しさ両方ですね」と指宿さん(奄美芸能徳之島)は、振り返った。「楽しんでやろうとの気持ち」で臨んだ大舞台。本場大島紬姿で「よいすら」を響かせ、会場に奄美の風を艶やかに呼び込んでいた。この夏、弟子の峰岡歩嬉(ほこら)さん(天城町立北中3年)が、中学生日本一となりプレッシャーもあった。だが「歩嬉ちゃんから『先生もね』とか言われて参りました(笑)。まだまだ伸び代があるということが分かりました。さらに頑張りますから応援してくださいね」。師匠は、どこまでも前向きな笑顔だった。

 奄美代表として「内閣総理大臣賞」に挑んだ福山さん(北大島)は「まんこい」を熱唱。7位に入賞した。「4年ぶりの大臣杯挑戦に緊張したが、思い切りできました」とやや悔しさをにじませながら語った。

 ほかでは、27日の「高年三部(松の組)」で阿部ミネ子さん(瀬戸内)、28日の「中年部(梅の組)」で平久美さん(北大島)、29日の「成年部(梅の組)」で松崎博文さん(北大島)、30日の「浦本杯争奪戦(連合会選出)」で朝木綿子さん(山ゆり会)が、それぞれ優秀賞に選ばれた。また、民謡の発展などに貢献したとして、深田りえ子さん(あやまる会)が「民謡貢献賞」を受賞したと、大会プログラムを通じて発表された。