２０２５年度末の完成を目指す「あまぎ自然と伝統文化体験館」予想図(天城町)
【徳之島】天城町議会は31日、臨時会を開き、２０２５年度の完成を目指す「あまぎ自然と伝統文化体験館」建設への基礎杭（くい）工事請負契約をはじめ、町水産業振興拠点施設の設置・管理条例の制定や22年年度一般会計予算補正（第４号）など計５議案を原案通り可決した。
「あまぎ自然と伝統文化体験館」杭工事請負契約の相手先・額は、重田建設㈱（同町平土野、重田光康代表取締役）と１億５５１０万円（税込み）。同体験館は同町浅間（町総合運動公園隣接地）への用地造成で20年度に着手。そして実質的着工といえる基礎杭打ち工事（21年度予算繰越し）に続き、23年度予算で本体着工を計画、25年度末の完成を目指すという。
同館の建設規模は、屋内闘牛場（２１９０席・立ち見含め定員３０４０人収容）などを中心に延べ床面積２４９０・７平方㍍。現段階の総事業費見込みは「約10億９千万円」（企画財政課）。財政執行の〝優先順位〟など観点で討論があったが、起立採決の結果、賛成多数で可決した。
同町水産業振興拠点施設（同町浅間）は、水産物および加工品、地域の特産品や水産物を主たる飲食物などの販売、情報提供を目指すものでこのほど完成。設置管理条例には町直営で管理運営後、指定管理者に委託するなど方針も盛り込んだ。
町出身者が贈った「夢と希望の上原勇一郎奨学金基金条例」の一部改正では基金額を１億１千万円に増額した。
22年年度一般会計予算補正（第４号）は計１億８１３５万９千円を追加し、歳入歳出それぞれ総額72億５０２万６千円に。追加の主なものに、国の価格高騰緊急支援給付金事業費８２３１万２千円（非課税世帯に一律５万円）、物価高騰生活支援クーポン券発行事業費５８０８万６千円（町民１人当たり１万円分）などがある。