2区衆院議員就任1年・三反園氏

衆院議員としての就任1年目を振り返り国政報告を行った三反園訓氏(31日=奄美新聞社で)

 

「離島民の生活好転が役目」

 

 昨秋の衆院選で鹿児島2区から立候補し初当選、衆院議員として就任1年目を迎えた三反園訓氏が31日、奄美新聞社で国政報告した。1年を振り返り就任してすぐに取り組んだ軽石問題、基幹作物のサトウキビ対策、物価対策などを挙げ、さまざまな問題に対する現場の声を聞き国政に反映させることで「離島住民の生活を少しでも良くするのが私の役目」と述べた。

 1年間の取り組み(奄美群島には計15回訪問)では、▽軽石問題=漁船エンジンの一部破損を含め被害への補償▽サトウキビ=生産者手取り価格引き上げやハーベスタ委託費助成▽ガソリンなど離島における燃油価格差の是正―要請などを挙げた。「何かあったら現場に飛んで行って現場の声を聞いて、政策に反映させていく『現場主義』を貫いてきた」と述べ、各省庁の事務次官などと会い現場の状況を伝えたという。

 政党に所属しない無所属での活動となっているが、「政治記者として永田町での30年の経験、培った人脈がある。また、二階派に入っているので、(同派には)大臣や副大臣、政務官がたくさんいることから、お会いして現場の声を届け、さまざまな陳情などに対応、処理していただいた」と説明。要請だけでなく、二階派の中では離島物価対策の具体的な取り組みなど提言もしてきたとした。

 「奄振事業はこれから年末に向けて予算編成が本格化する。また、法延長も必ず実現しなければならない。国の省庁で奄振を担当するのは国土交通省であり、二階派会長(二階俊博氏)は同省とのパイプがある。強力な後ろ盾となる」と三反園氏。二階派での活動を通して自民党入りを目指しているが、党公認の前提となる2区支部長職を巡っては、自民党衆院議員の保岡宏武氏=比例九州=も次期衆院選で2区からの出馬意向を表明している。

 自民党入りの見通しについて三反園氏は「お願いする立場であり、これ以上は発言できない」とする一方、「政治は国民のためにある。2区の現職国会議員として多くの有権者のみなさんから仕事を与えられたのであり、みなさんのために汗をかいていきたい」と強調した。