永良部百合・フリージア生産出荷組合

永良部百合・フリージア生産出荷組合和泊支部の設立総会=1日、和泊町役場=

事務局機能を和泊、知名両町へ
生産体制の強化図る

【沖永良部】永良部百合・フリージア生産出荷組合はこのほど、沖永良部花き専門農協に置いていた事務局機能を和泊、知名両町役場農政担当課へ移管することを決めた。生産者の減少が続くなか、事務局を分割することで生産体制の維持強化を図る。

1日夜、事務局の移管に伴う支部組織「永良部百合・フリージア生産出荷組合和泊支部」(仮称)の設立総会が和泊町役場会議室であり、農家や役場職員ら30人ほどが参加した。

あいさつで前登志朗町長は「近年、ユリ球根の生産数が減少傾向にあるが、エラブユリを絶やさないよう行政と農家が一体となり、生産拡大に向けて知恵を出し合っていきたい」と述べた。

議事では、支部の規約や今年度活動計画など4議案を承認した。役職員の任期は2年で、支部長に前町長、副支部長に喜井和夫氏を選任した。組合員数は27人。

今年度は、商社組合視察研修会(来年1月)、全島合同会(同2月)、2023年産ユリ球根取引に関する合同会(同4月)などの実施を予定している。

会では、県が育成した八重咲きのテッポウユリ「咲八姫(さくやひめ)」の切り花、球根の販売に関する動向について意見交換が行われた。

事務局の移管は、9月30日開催の同生産出荷組合の総会で決まった。先月31日には、知名支部(支部長・今井力夫知名町長、組合員数15人)の設立総会も開かれた。