「BA・5」対応12日から接種

奄美市新型コロナワクチン
第8波、同時流行に備え

新型コロナウイルス感染症の第7波は落ち着きを取り戻したが、10月中旬以降、全国の感染者数は下げ止まり、最近は増加に転じるなど、第8波への警戒感が強まっている。厚生労働省は、ワクチン接種を冬場に懸念されるインフルエンザとの同時流行に備えた対策の柱に据えており、奄美市でも11月からオミクロン株の「BA・5」対応のワクチン接種が開始される。市新型コロナワクチン接種推進室は、第8波への備えとして、市民らにワクチン接種を呼び掛けている。

同推進室によると、奄美市の新型コロナワクチンの接種率は10月末現在、2回目接種が76・9%、3回目が62・5%となっており、既に4回目を終えた人も対象者の3割程度、60歳以上では60・5%に上っている。

同市では10月からオミクロン株の「BA・1」対応のワクチン接種を実施しているが、11月12日~同20日(19日は5~12歳の小児対象)の期間で、新たに「BA・5」対応ワクチンの集団接種を開始する。1日約380人分の接種枠を設け、専用の予約サイトなどで受け付けている。

31日現在の予約状況は、全体の4割程度(小児は約2割)の予約枠が埋まっているものの、「まだ十分に空きがある」(同推進室)状況だ。

オミクロン株対応ワクチンは、ファイザー製で、ワクチンを2回以上接種済みの人が対象。2回接種を終えていない人は、従来ワクチンを個別に接種する必要がある。

12歳以上の追加接種については、10月20日、接種期間を5カ月から3カ月に短縮することが決まった。市は、接種間隔の短縮に伴い、接種が可能となった市民に対し、10月下旬から接種券の発送を開始。前回接種日が早い人から順に、随時届くことになっている。

厚生労働省は、冬場に懸念される新型コロナ感染の第8波やインフルエンザとの同時流行に備えた対策の柱に据えており、同推進室も「接種希望者が必ず接種できる体制をしっかりと整えていきたい」としており、12月も引き続き集団接種を実施する方針だ。ワクチン接種に関する問い合わせは同推進室(電話0997―69―3747、平日午前8時半~午後5時まで)へ。